沖縄出身者のキャリア~大企業へ就職&資産形成~

高専、大学、大学院を経て大企業に就職した経験、資産形成について発信中

沖縄高専機械システム工学科で学ぶ5つのメリット

今回は私の在籍していた沖縄高専機械システム工学科で学ぶ5つのメリット』
を紹介します。

 

こんにちは。でんです。
 
沖縄高専の機械システム工学科で学びたいって人が増えると嬉しいです。
 
 
 
目次

f:id:NY-okinawa:20200423042937j:plain

 
結論から申し上げますと。。。

1.就職で潰しがきく(業種を選ばない)
2.実習でものづくりの基礎が学べる
3.製図から3DCADの基礎が学べる
4.
卒業研究でPDCAの練習ができる
5.数値で物事を考えるようになる

順番に説明します。
 

1.就職で潰しがきく(業種を選ばない)

情報系や生物学など他の科目専攻するよりも、

優位という意味です。

機械システム工学科の教員の1人は

4,5年生になると常におっしゃっていました。
ご存知の通り、車から靴、家電製品、スマホ

食品まで身の回りにあるもの全てがメーカ作られています。
また、ほとんどのメーカは工場を持ち量産体制をとっています。

これは製品大量に作ることで、

製品の1個当たりの原価を下げて安く提供するためです。

 

沖縄に住んでいたころは、私の周囲は

沖縄電力

・公務員

・米軍基地

・観光業

・サービス業

・建設業

で勤務している人が多くメーカ勤務を

意識したことはありませんでした。

おそらくその教員は

「メーカで勤務するには困らない」

と言いたかったと私は認識しています。

(沖縄高専の教員は企業出身者が多く、

就職を意識した話(実体験をもとにした話)

していただく機会は非常に多く、非常に有益でした)

 

卒業生の就職先一覧を見ていただいてもお分かりいただけると思いますが、飲料メーカ、食品メーカ、化粧品メーカ、家電製品メーカ、部品メーカなど様々な業界に就職していきました。

私も現在メーカ勤務です。

メーカではエンジニアと呼ばれる人々がたくさんいますが、機械システム工学科の知識技術を生かして働ける部門が非常に多いと感じています。
下記に例を挙げます

研究開発

工学の基礎的な知識を持ち、かつ、それぞれの得意分野を突き詰めた人が多い部署。大手メーカで高専卒がここに入るのは、とても厳しい。日本はまだまだ学歴社会であり、博士課程、修士課程まで修了している人がほとんど。

設計

言うまでもなく、機械システム工学科の人が目指してる職場(個人的な見解)。設計で必要な基礎的な知識が高専で学べる

品質管理

製品のことを理解した、プロがクレームに対応するための部署。クレーム=重要問題となることが多いため、問題解決のための工学の基礎的な知識が高専で学べる

調達

工学系出身者もいる。高専で学んだものづくりの基礎知識を生かして仕入れ先が最適な生産をしているかなど客観的に評価できる。

 

生産技術や製造現場管理

ものづくりの基礎を学んだ高専生が重宝される。日々新しい技術を吸収し、新しい生産方式を検討する。

 

2.実習でものづくりの基礎が学べる

沖縄高専の実習工場には当時最新のレーザー加工機マシニングセンタから汎用の旋盤、フライス盤などがありました。そこで、時間をかけてみっちりと、理論から実際の加工までを学ぶことができます。実際の現場で実際に使っているものと近い設備で学べるので非常に良い経験になります。一方で理論は非常に難しいことが多く、実習や講義の中では完全に理解できないことのほうが多いです。しかし完全に理解できなくても、社会に出て「これ、聞いたことある」が多いほうが有利です。実際、ものづくりの基礎知識を持っているアドバンテージは大きかったと感じる出来事がありました。私の会社はエンジニアには手厚い研修がありますが、そのほとんどは高専で学んだことだったので、復習するつもりで取り組めました。それからの設計の仕事でも、何かわからないことがあれば、まず、高専の頃に学んだことを思い出すようにしています。
 

3.製図から3DCADの基礎が学べる

 設計者の必須の基本的能力「製図」「3DCAD」を早くから学べるのは非常に有意義だった思います。はっきりいってこれは、やればやるほど伸びる能力なので早い時期から取り組めれば非常に良いアドバンテージ。設計者が図面が描けて、読めなければ仕事にならないことも多いので基礎をしっかり学ぶことをおすすめします。
 

4.卒業研究でPDCAの練習ができる

沖縄高専では5年になると、研究室に配属され、テーマを持って研究を進めます。その頃になると、学校にいる時間の大半を研究に充てることになります。(順調に単位を取得していることが前提)卒業研究は社会人が仕事をするうえで必要なPDCAを練習する良い機会になります。

Plan(計画)
Do(実行)
Check(チェック)
Action(修正)

社会に出るとPDCAに沿って仕事をすることを言われます。それに関連した書籍も多く出ています。PDCAという言葉を知らない若いころに練習できたのは良い経験でした。
 
私は研究室配属のとき、教授基準で選びました。しかし、研究室は自分がどの分野に興味があるか、知識を広げたいかを考えて選ぶことをおすすめします。研究室の配属も最終的には成績上位者が好きなところに行けるので、日々の成績を上げる努力をお忘れなく。研究室配属に関してはまた別記事にて説明します。


5.数値で物事を考えるようになる

社会では数値で話せないと、相手を納得させられないことが多いです。特に設計者やメーカ勤務ではどこに行ってもそうだと思います。
メーカが新製品を出す際に
「従来よりも10%省エネ」
などの謳い文句をよく見かけると思います。数字が入ることで説得力が上がり、製品の購買意欲が上がるからです。
設計においても必ず、
「従来品に比べて10%寿命が延びた」
「コストが5%低減」
など、数字を出して先輩、上司、さらには役員を説得させなければいけない。もちろんその数値が信頼できることが大前提の話です。
高専での講義、実習、卒論を通して、「数値で話しなさい、評価しなさい」と言われ続けたことが、身に付き今現在も役に立っています。
 
 

まとめ:即戦力として戦うための基礎知識が身につく

沖縄高専機械システム工学科では会社に入って、仕事をしていくうえで必要な基礎知識を学べました。もちろん、それだけでは会社ではやっていけないので、日々勉強は必要です。学生も社会人になっても向上心を忘れてはいけない、毎日感じています。

 

最終更新日:2020/4/23