友人に借りました。ジャケ買いならぬジャケ借り。文庫本なので常に持ち歩いていたけど、読破に時間かかってしまいました。「残酷な世界」だと感じてる人は読む価値あると思います。
結論からいうと、ロングテールの中のショートヘッドになれ!完全なトップになるのではなく、ニッチな世界でトップを取ろう!
残酷すぎる世界ではそれしかないと思えました(^^)
1.頑張っても報われない
タイトルの通り、今の世の中は残酷な世界と思います。同じように努力しても、同じように能力開花することはなく、各個人ごとに能力は決まっている。このことについて人類の歴史や論文、研究を元にお話ししています。各個人ごとに能力が決まっているなら、自分の得意なところで勝負したほうがよい。足が速いのに、水泳で勝負する必要はない。長身ならバスケットボールやバレーボールなど身体的特性を生かせるところで勝負すればいい。今、世の中で言われている自己啓発本などは、「やればできる」逆にできないのは「やっていないから」。これは、正論のように的外れでもある。
2.伽藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。
これが本書で著者が提唱する成功哲学です。
伽藍とバザール
伽藍:閉鎖された社会(会社や学校)
バザール:開かれた市場
伽藍は閉ざされた空間なので、マイナス評価を避けて平凡でいることが良いとされています。一度マイナスの評価がつくと、上には上がりにくくなる。無意識のうちにチャレンジすることしなくなります。
一方バザールは開かれた市場なので、どれだけプラス評価を得るかが大事になります。大きな違いはバザールは失敗してもまたゼロからやり直せる、という点です。何度でもチャレンジできる環境が大切。
恐竜の尻尾の中の頭【ロングテールのショートヘッド】
どんな業界でも、横軸に商品、人気を縦軸に取り、人気順に並べると長い尻尾を持った恐竜のようなグラフになります。上位のごく少数に人気が集中しています。その業界で食べていくには上位になる必要がありますが、そこに入るには才能や鍛錬が必要になります。しかし、ジャンルを区切っていくとそのジャンルごとに、同じような形状のグラフになっていることになります。例えば音楽て言うと、JPOPのトップ、ロックのトップ、ジャズのトップ等、それぞれでトップになることで食っていくことができます。
まとめ【自分の得意を見つけてバザールで勝負しよう】
私はとにかくチャレンジできる空間で、自分の得意を伸ばして挑戦することをすべきだと思いました。インターネットが整備された現代ではある程度どんな業界でも、「とにかくチャレンジできるバザール」が用意されています。自分のことを理解して、ちゃれんしじて、ロングテールの中のショートヘッドを目指しましょう
最終更新日:2021年10月18日