最近読んだ「教養としての投資」が就活時、社会人には必要な内容だと思い、面白かったので感想をまとめます。老後2000万円問題が騒がれている今、個人での投資、資産運用は必須です。基本的な考え方が学べるので2021年読むべき本です!
- 0.資本家と労働者1.0と労働者2.0
- 1.貧困は遺伝する
- 2.時間という有限のリソースを有効に配分する
- 3.楽して儲かることなんて絶対ない
- 4.投資は悪なのか
- 5.投資と投機(ギャンブル)の違い
- まとめ【投資するのは脳で汗をかいて働くこと】
0.資本家と労働者1.0と労働者2.0
筆者はこの本の中で、思想を資本家、労働者1.0、労働者2.0の3つに分けています。
簡単に言うと下記の通りです。
資本家・・・・他人の才能と資本を使う立場である人たち
労働者1.0・・・単に自分の時間を売る(働かされている)
労働者2.0・・・自分の才能を売る(主体的に働いている)
詳細は割愛しますが、主体的に働いて、行動するようにしようと。筆者はおっしゃっています。日本人の大半は労働者1.0に分類されるそうです。労働者1.0から資本家はいきなりは難しいので、まずは労働者2.0を目指そうと提言しています。
日本のこれまでの教育があまりよくないのはあると思います。ですが、環境のせいにするのはあまりにも滑稽なので、自ら行動しようと私は思いました。
1.貧困は遺伝する
日本は金融リテラシーが低いとよく言われていますが、それは教育体制が整っていないことと、親自身が金融リテラシーが低いので仕方のない事です。貧乏は遺伝します。なぜなら、親からの教育を色濃く受けるからです。特にお金の教育が各家庭にゆだねられれているため貧乏は遺伝しやすいです。それは妙に納得しました。
私の場合も両親はサラリーマンでしたので、マインド完全に労働者1.0でいい会社に勤めて収入を上げるしかありませんでした。しかも、就職がゴールだと思っていました。給与が良ければ働いているだけ(時間を過ごすだけで)お金持ちになれると思っていました。
2.時間という有限のリソースを有効に配分する
時間は生まれてから死ぬまで平等に与えられます。不慮の事故や、不治の病で短くなってしまう人もいますが基本的には平等です。自分が働く以外に収入を得るために、投資をすることで、労働力を買おうということです。株式会社で一番偉いのは会長、社長ではありません。一番偉いのはお金を出資している「株主」です。株主は出資した会社から配当を受け取ったり、株価が上昇することで、資産を増やしています。
自分は何もしなくともその会社が成長することで資産も増えていきます。(しっかりと成長していく会社を選定していることが大前提です)
3.楽して儲かることなんて絶対ない
いろいろな詐欺が横行していますが、「楽して儲かる」という甘い言葉に乗ってしまうことが一つの要因としてあります。投資も楽して儲かるの1つと考えている人は多いと思います。以前までの私もそうでした。この本ではきっぱりと否定しています。投資は「脳で汗をかいて働く」という表現しています。闇雲に投資しているのではなくすべてを調べて考えて、最終的に判断します。
4.投資は悪なのか
悪ではない。むしろビジネスの最良の教科書である。この本ではそう明言しています。この本で紹介される投資する流れを考えると納得できます。
5.投資と投機(ギャンブル)の違い
世の中には「投資」と「投機」という2つのよく似た言葉があります。この本では農地で分かりやすく解説していました。
「投資」・・・農地から得られる作物による売り上げを考えて投資する
「投機」・・・農地が将来的な値上がりによる利益を考えて投資する
日本では「投資」と言いながら「投機」をしていることが多いです。筆者は投資家と話をしている中で気づいたそうです。私も投資の勉強を始めるまでは「投機」を投資と呼んでいました。
まとめ【投資するのは脳で汗をかいて働くこと】
投資するのは楽して儲けることではない。投機ではなく長期投資するには、会計の知識を勉強し、企業の分析をし、最後に仮設を立てて投資判断をする。膨大な勉強時間や調査が必要になる。今の時代はインターネットの普及で情報が手軽に手に入り、ネット証券で簡単に、株や投資信託を変えるようになりました。それも相まって楽して稼げると考えられているように思います。
興味を持った方はぜひ、手に取って読んでみてください。キンドル本なら少し安く買えます。