沖縄出身者のキャリア~大企業へ就職&資産形成~

高専、大学、大学院を経て大企業に就職した経験、資産形成について発信中

【必読】奨学金は計画的に利用すべき理由

今回はお金の話をします。 奨学金です。使うことを考えている人、すでに予約奨学生になっている人は必ず読んでください。

 

こんにちは。

 

およそ500万円ほど奨学金を借りていた でん です。

奨学金てどうなの?と考えている人多いと思います。返済結構大変です。検討する前に一度読んでいただきたいです。

 

 

 

 

目次

 

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NKDENの状況

私は毎月約3万円の借金を返済してます。

これは、高専、大学、大学院で借りた奨学金です。

入社してすぐの3万円の返済は中々しんどいです。

会社の寮でお世話になっていましたが、

遊びに行きたいけど、行くとお金が貯まらない。

車ほしいけど、これ以上借金したくない。

そんな感じでした。 

 

 

貸与型奨学金は借りるな

今回の記事結論から申し上げますと、

特別な事情がない限り、貸与型奨学金は借りるな

です。

一番の理由は社会人になった段階で

数百万円の負債を背負うからです。

私の場合は無利子の奨学金だったので、

まだ良いほうでした。

 

 

奨学金を借りるデメリット

  1. 卒業と同時に数百万円の負債を背負う
  2. 毎月数万円振り込まれ、金銭感覚がマヒする

 

1.卒業と同時に数百万円という負債を背負う

上述のとおりです。

私の経験から(後述)高専、大学、大学院

の合計9年間借りると総額500万円ほど行きます。

 

 

2.毎月数万振り込まれ、金銭感覚がマヒする

これは私の経験からです。

高専入学と同時に奨学金の借入がスタート。

この時両親からのお小遣いは廃止になり、

奨学金が私のお小遣い(収入)になりました。

携帯電話の料金を払っても数万円は残りました。

働かずに得られるお金にしては大金と思います。

 

母親からは

「将来返済するのだから、できるだけ使わずに貯めるように」

と言われていましたが。

そんなことできるはずもなく、

高専、大学、大学院で借りた奨学金は使い切り

就職時には貯金およそ5万円でした。

 

 

  

NKDENの場合

沖縄高専入学と同時に始まりずっと奨学金を借りていました。

 

1.沖縄高専

 約201万円/5年間(約3.3万円/月)【無利子】

2.大学

 約122万円/2年間(約5万円/月)【無利子】

3.大学院

 約10万円/入学時(有利子)

4.大学院

 約211万円/2年間(約8.8万円/月)【無利子】

 

合計     約544万円

返済総額   約439万円

 

これは私の実績です。参考までに。

家庭の経済状況によって奨学生として認定されるか否かも変わります。また、各種条件(学年、自宅or宿舎)によって貸与額が変わってきます。

 返済総額が105万円低くなっているのは、大学院で借りた約211万円の半額を免除受けることができました。この後説明します。改めて見ても、ものすごい額です。新車で1台買えますね。

 

 

 返済

期間は大体、7~12年くらいでした。

(各種条件によって変わります)

社会人1年目の10月から返済が始まります。

正確には、卒業年の10月からで、

卒業後半年経つと返済が始まります。 

 

在学中は申請により返済が猶予される

日本学生支援機構奨学金

返還期限猶予

という制度があります。

これは簡単に言うと

 返済の期間を後ろ倒しにできるものです。

(元金や利息、返済期間は変わりません。)

 

その中でも、進学時に使われるのが在学猶予です。

在学猶予

 大学、大学院、高等専門学校専修学校の高等課程または専門課程に在学している期間は、願出により、最短の卒業予定年月まで返還期限が猶予されます。

在学猶予 - JASSO

進学するから、在学中は返済を待ってくれー

みたいな感じですね。私も利用しました。

 

奨学金がまとめて請求される

1つ盲点だったことがあります。

私が借りていた4つ奨学金返済がまとめてきたことです

 

それぞれの奨学金を借りるときに月々の返済額がおおよそ提示されます。大体1万円/月くらいでしたので、それが30年くらい続くと思っていました。(高専、大学、大学院がそれぞれ10年返済と仮定)

 

蓋を開けてみたら、月約3万円。大学院修了した年の10月から、在学猶予で返済期間を後ろ倒ししていた高専、大学の分も一緒に返済が始まったのです。私は会社の独身寮に住み、収支のバランスが取れていたのでそのまま返済をスタートし現在も続けています。

 

一方で、奨学金を借りるメリットもあります。

 

奨学金を借りるメリット

  1. 無利子で借りられる
  2. 家計への負担を減らせる
  3. バイトの時間を減らして、学業や自己投資の時間ができる

 

1.無利子で借りれる

学生がこの額を無利子で借入できるのは、とても良い条件です。借りた額だけ返せばよいのですから。一般的に、無利子で貸し付けしてくれるところはないです。あったら詐欺や犯罪を疑ったほうが良いです。 

 

車のローンでは2~9%(借入先、各種条件により変わる)

金利時代の住宅ローンでも0.6%~(借入先、各種条件により変わる)

カードローンは10%台なんて平気であります

 

 

2.家計への負担を減らせる

奨学金の利用を考えている人の大半がこの理由だと思います。私も母親の提案で借り始めました。私自身、早く自立したい思いがあったので良い制度だと思っていました。

 

3.バイトの時間を減らして、本業(学業)や自己投資への時間ができる

沖縄県は日本でも最低賃金が低い地域です。

今(2020年)は 時給790円 でした。

例えば、 

毎月3万円を土日(毎月8日勤務)のバイトだけで稼ごうとすると

勤務時間

30,000/(790×8) =4.7時間 

移動、準備時間を加味した毎週土日の拘束時間  

1日当たり7時間。毎月合計56時間

これは極端な例ですが、土日毎回、ほぼ一日無くなります。私としては、得られた56時間で自分に投資することをおすすめします。勉強する(資格、語学、お金、学校の復習などなんでも) 将来なりたい自分になるために。

 

 

 

返済免除になる制度を利用しよう

今は廃止になったみたいですが、公務員などに就職すると

奨学金が免除になる制度が以前はありました。

 

また、大学院の奨学金は成績優秀者は申請により、返済免除が受けられます。これは大学が成績優秀者を日本学生支援機構に推薦し、機構が承認すれば、返済の免除が受けられる制度です。全額免除半額免除があります。

私は半額免除をうけることができました。(約105万円)

免除を受けるための大事なポイントをお伝えします。

 

1.大学からの推薦

必要なのは大学からの推薦ですが大学から

「君は成績が良いから、免除受けれるように推薦しておこう」

など、提案されることはありません。

自ら手を挙げて推薦を出してもらう必要があります

まずは、研究室の教授に相談でよいです。

何も知らなければ、学生課などの窓口に相談すれば教えてくれるでしょう。

 

2.成績優秀者

大学での成績は科目の成績だけでなく、研究の成果が重視されます。勉強や日々の研究をしっかりやり、結果を出せば、いろいろなところで優位になれます。学校という世界では成績がすべてなんです。

 

後から知った情報ですが、私の大学では大学推薦を受けることができれば、ほぼ確実に返済免除は受けられていた、その中で優秀者が全額免除を受けられいたらしいです。チャレンジする価値はあります。

 

借りるなら返済不要(給付型奨学金)を選ぼう

妹は給付型奨学金を受けて大学へ進学しました。今、大学や企業などから給付型の奨学金を出しているところがあります。これは、返済の必要がない奨学金です。 ただし、受けるためにはいろいろな条件があるようです。家庭の収入、特定の大学など。調べてみる価値はあります。

 

天秤にかけよう

バイトでもお金は稼げますが、自分への投資する時間(勉強など)が圧倒的に減ります。

  • 将来への投資として奨学金を借りるか
  • 自分の時間を犠牲にしてお金を稼ぐか

天秤にかけて判断するのもよいと思います。

ただし、貸与型の奨学金は借金であることをお忘れなく。

 

 

 

まとめ【奨学金を借りるときは調べて計画的に】

奨学金を借りることをあまりお勧めしませんが、

メリットもあります。

下記項目を改めて自問自答して、両親にも相談して決定しましょう。

  • 奨学金は必要か
  • そもそも、なぜ奨学金を借りるのか
  • 給付型を選べないか
  • 大学院なら返済免除になるように、研究を頑張ろう。

 

最終更新日:2020/5/9