沖縄出身者のキャリア~大企業へ就職&資産形成~

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機械技術者・設計者に必要な考え方。物理現象の基礎

f:id:NY-okinawa:20201113042550j:plainこんにちは。でん です。社会人7年目になりました。ずっと機械技術者・設計者として仕事をさせていただいています。その中で、気づいた機械技術者・設計者に必要なモノをお伝えしていきます。結論から言うと、「物理現象の基礎を理解して、立ち返られる」「なぜを考える」この考え方が必須です。

高専生なら、特に機械系の学科を先行する人なら一度は考えるのが「技術者」・「設計者」です。 設計者として4年ほど仕事をしてきた私の経験を元にお伝えしてきます

 

目次

 

1.私の機械技術者・設計者としての仕事

まず、私がメーカーで技術者としてどんな仕事をしているかをお伝えします。

1)製品の開発業務

私が学生の頃からイメージしていた通りの仕事です。何もないところから製品を作っていきます。文字にするとかっこいいですがやっていることは泥臭い仕事です。

どんなものを作るかというものは、上のほうでいろいろ決まっていて「こういう機能を持たせたい。これくらいのサイズで。。。」みたいな感じで情報が下りてきます。それを実現するための、材質、機構などなどを決めていきます。新しいことをやろうとすると、評価が必要なので基礎的な試験もたくさんやります。規模にもよりますが2~5年スパンでやっているイメージです。

2)製品の改良設計業務

何かものを買って、すぐ壊れてメーカに連絡して新しいものに替えてもらったことありますか?ちょっと手間だけど新品に替わるのでちょっとうれしいですよね。

改良設計はそんな風にお客様から来た壊れたもの(クレーム)から分析・原因究明をして再発しないように改良設計をする業務です。私の業務のほとんどはこれです。クレームにはいろいろな種類がありますが、基本的には設計的に問題があるものを改良していきます。自動車会社が良く出すリコールはこの改良設計のアウトプットの分かりやすい例と言えますね。また、製品開発の段階ですべてのことを考慮して設計はしていますが、想定外のことが起こることがあります。一番多いのは想定外の使われ方ですね。

メーカーでの仕事についてはこちら

2.機械技術者・設計者に必要な考え方

物理現象を理解して・立ち返られることができる

製品開発でも改良設計でも役に立つものを作ります。やろうとしていること、目の前で起こていることがどんな物理現象に当てはまっているのかを理解しないとうまくいきません。

改良設計業務を例にとると

部品が折れました

と報告が上がれは折れた原因を考えます。たいていは過荷重で折れました。です。なぜ過荷重になったのかを考えていきます。その分析をしていく中で、この構造ではここに過荷重が発生している。折れるのは当然。なら、強度を上げるか、過荷重の原因を取り除こうとなります。その他にも

なぜを考える

原因究明をしていく中で常に「なぜ」を考えます。なぜこの問題が起こったのか。ですね。普段からそんな風に考えている人は技術者・設計向きです。普段はそこまでなぜを考えることがなかったので、結構苦労しました。

例えば、

「体に水素水が良い」と言われてはやった時期がありましたね。いろいろな説明がされて健康にいい感じの宣伝がなされていますが、それは本当ですか?という視点を持つことが大切です。テレビで言ってるから、あの人が言っているからという考えは危険です。

まとめ【原理原則に戻り、なぜを考える】

機械技術者・設計者に必要な考え方は【原理原則に戻り、なぜを考える】です。これができないと、使い物にならないものや実現不能なものを設計してしまいます。特に図面を描くのは何も制約がないのでそう言ったことが起こります。若手の間は上司先輩が助言をくれるのである程度補正してくれます。

世の中で起こっていることは解明されていないことは多いですが、大抵のことは物理学で学んだ基本的な法則に則っています。何かを考えるときにはそこに立ち返ることが大切です。

 

最終更新日:2020年11月13日